こんばんわ。
少しずつですが雪解けが始まりました。
今年は雪が多かったので、完全に雪が解けるには時間がかかりそうです。
もう少し雪も降りそうですし・・・
さて前回は大工さんの工事が始まり、家の骨組みが出来上がりました。
屋根の形も出来上がったところまでご報告できたと思います。
今週はここから、
屋根の断熱を行い、防水処理を行います。
断熱材を屋根面に貼るのは内部の暖かい空気で屋根の雪が溶け凍りつくのを防ぐ為です。
水から凍りになる時に体積が増える為、
板金の継目部分が広げられてそこから水が浸入する場合があります。
この現象を防ぐ為に屋根の板金を貼る前に断熱材を貼り付けるのです。
その後は防水シートを貼り付けていきます。
万が一板金から水が浸入してもこの防水層がある為、内部に侵入する事はありません。
無落雪屋根ですので、真ん中の樋(とい)に水が集められ、
そこから排水されます。
屋根工事の後は外壁工事です。
構造用合板を貼り、断熱材を貼り、透湿防水シートを貼り付ける構造は、
当社の基本構造です。
構造用合板は耐力壁と非耐力壁との2種類を使用し、
構造計算にて算定した場所に貼り分けていきます。
耐力壁だけを使用したほうが強い家が出来上がると思われるかもしれませんが、
家全体のバランスをとる事が重要です。
家の形が複雑になればなるほど、弱い場所と強い場所の強度の差が開き、
弱い部位に負担をかけてしまうのです。
ですので、全体のバランスをとる事が重要になってくるのです。
構造用合板を貼り終えると、断熱材を貼り、透湿防水シート貼り付けていきます。
さて、写真の中に横向きに取り付けられている木材ですが、
これはサイディングと透湿防水シートの間に通気層を設ける為の木材です。
この通気層を空気が流れることで、結露を防止してくれます。
やはり木材に悪影響を及ぼすのは湿気です。
空気が流れることで、湿気を溜め込むことが無く乾燥した空間を作ってくれる大切な用途があります。
外壁の下地の取付が完了すると、次に内部に作業が移っていきます。
こちらも構造計算され算定した場所に、必要強度の金物をつけていきます。
そして現在は1階部分の床を製作中です。
1階の床は地中からの冷気の影響を受けやすい場所ですので、
しっかりと断熱・気密処理を行います。
と現在はこのような状況です。
内部に工事が移り、少しずつですが部屋の雰囲気がわかるようになっていきます。
これからは少し進行速度は落ちますが、
内部空間が出来上がる仮定をわかりやすくお伝えできればと思っていますので、
最後までお付き合いいただければと思います。
さてここで、かなりの私事なのですが数日間新婚旅行に行ってまいりました。
場所はトルコ。
私も良く勉強せずに行ったので、何があるのかわかりませんでしたが、
非常に遺跡の多い国で、紀元前のものから、現在も使用されている建物まで、
多くの建築物を見ることが出来ました。
昔の高度な技術を目の当たりにし、いろいろと勉強になりました。
コンピューターも何も無い時代に、何百年、何千年も残るような建造物を建てた技術は、
本当にすごいの一言です。
まだまだ学ばなければならない事がたくさんあることを痛感したたびでした。
さて今週はここまでです。
また次回お会いしましょう。
ではでは・・・・・
工事課 阿部