今回は、畳についてのお話です。
最近の住宅では和室を設けない場合が多く、当社のお客様でも洋室のみにされる方が大半ですが、従来の一般的な住宅では、たいてい居間の隣に和室が通し間でありますよね。
和室の床には畳が敷いてあり、年数が経つと畳が擦れたり、凹んだりと傷んでくるため、表替えをしたり、新畳にしたり、中には洋室に変更するためフローリングにしたりといった工事のご依頼を受けることがよくあります。
新畳の場合は、畳の中(床(とこ))に「スタイロフォーム」という断熱材が入った「スタイロ畳」を使用する場合が多く、断熱性に優れ、軽く、湿気もほとんど吸わず、ダニも繁殖しづらいのが特長です。
昔ながらの藁床(わらどこ)は、適度のクッション性で足ざわりがよく、自然素材ですので容易に焼却したり、肥料にしたりということも可能ですので環境にも配慮できます。
また、吸放湿性にも優れ、室内環境を良好に保つ効果もありますが、その反面、ダニが繁殖したり、湿気を吸うため腐ったりということもあります。藁床のワラ自体もあまり流通しなくなったこともあるとは思いますが、標準的なスタイロ畳よりも高価なこともあり、当社でもほとんど使用することがありません。
しかし、築30年以上くらいの住宅であれば、藁床を使用されているお宅がほとんどだと思います。
藁床は先ほどお話したように、吸放湿性がありますので、畳の下にはバラ板を敷き、わざと隙間を開け断熱材も入れず、床下へ湿気が逃げる様に施工することが多かった様です。
つまり、畳を起こすと板の隙間から床下の土が見える。そんな状況です。みなさまのお宅はどうでしょうか。
考えてみると、昔はベットではなく、畳の上に布団を敷いて寝ていたでしょうから、寝ている間に体から放出される湿気が布団から畳を通し、床下へ放出されていくというしくみが必要だったのだと思います。
ただ、ここ北海道の場合は、それではすきま風が入り寒いので、和室の床下にも断熱や防湿ビニールを施し、下に敷く板もベニヤで隙間無く敷きつめ、気密性、断熱性を高める施工に変わってきました。
そこで、ひとつ注意したいことがあります。
現在、藁床を使用されている場合、寒いからといって、すきま風を抑える為に、畳の下にビニールを敷いてしまうと大変なことになります。
畳が吸収した湿気が床下に逃げることが出来ず、結露やカビを引き起こす原因となってしまうのです。

▲白く見えるのがカビです。
ですので、もし何か敷くのであれば、通気性や吸放湿性のあるシートを使用するか、もし寒さ対策を重点に考えるのであれば、今の標準的な仕様のように、断熱、気密を高める為の工事と、スタイロ畳への変更をおすすめします。
エストホームでは、こういった既存住宅の断熱工事や、和室から洋室への改修なども承っておりますので、寒さでお悩みの方は、当社スタッフにお気軽にご相談ください。
もちろん、住宅の診断、施工内容のご提案、お見積は無料ですよ!
<k.sugano>